代謝拮抗薬(免疫調整薬・免疫抑制薬)
代謝とは、細胞が増殖する際に、必要な物質を作り出すことです。
そしてこれらの必要な物質の産出を抑制すれば、細胞は増殖できないことになります。
この理論を応用した薬です。
免疫システムで重要な役割を果たす白血球やリンパ球に作用して、免疫を抑制します。
骨髄幹細胞からTリンパ球が作られるのを阻止する効果があるといわれています。
この薬は、骨髄幹細胞がリンパ球に変化するときに必要な物質と似た構造になっています。
このため骨髄幹細胞は間違ってニセ物質(つまり薬)と結合するために、Tリンパ球に変わることができません。
こうして免疫を抑制します。
ここでやっかいなのは、リウマチの症状は抑えられても、体にとって必要な免疫までも抑えてしまうため、感染症にかかりやすくなる点です。
また造血障害が起きることもあります。
とくに免疫に関わるT細胞の代謝を抑制するミゾリビン(ブレディニン)です。
また抗リウマチ薬の中では比較的速く効いて関節破壊を遅らせる効果があるとされているメトトレキサート(リウマトレックス)がよく使われます。
後で詳しく述べますが、生物学的製剤を使用する際に、併用するよう定められている薬でもあります。
レフルノミド(アラバ)もメトトレキサートと同等の効果があるとされていますが、欧米ではなかった間質性肺炎や肝機能障害の副作用が報告されているので、注意が必要です。
効果が期待できる分、副作用もでます。
白血球や赤血球は骨髄で作られますが、この産生が抑制されることがあります。
血小板も減り、頑固な咳と発熱が続く間質性肺炎にもかかりやすくなります。
日本で開発され臓器移植の拒否反応を抑える免疫抑制薬として使われていたタスリムス(プログラフ)という薬が、関節リウマチの治療薬として2005年4月に承認されました。
リウマトレックスなどで効果がなかったり、副作用があって使えない場合に処方します。